「優奈……」
「私が好きなのは……小ちゃい時からずっと好きなのは、拓真だもん……」
震える声。唇。肩。
いつも気の強い優奈が、小さく見える。
「自分に全然自信なくてすぐ捻くれるし、お調子者で、何でも笑って済ませようとするし……」
ヒック、と嗚咽を漏らす。
子供のように、何度も言葉を詰まらせながら。
「それでも好きなんだもん……拓真はいつも俺なんてって自分を卑下するけど、私の中ではいつも一番だった」
俺は優奈の何を見てきたんだろう。
こんなにも俺を想ってくれていたのに、俺は何を不安がっていたんだろう。
「もう……いい」
「っ、拓……真?」
ゆっくりと優奈に歩み寄り、スカートを握り締める手を包み込む。
小刻みに震えていた拳は、スゥッと力が抜けて俺の手を握り返した。
「悲しませてごめん。不安にさせてごめん」
この四年間、俺はどれだけ優奈を傷付けただろう。

