「ホントにそれだけ?」
「え?」
「本当は海生が好きなんじゃねぇの?」
口から出た途端、ハッとした。
こんなこと言うつもりじゃなかったのに、つい出た言葉に冷んやりと汗が滲む。
「どういうこと……?」
案の定、優奈の目は悲しげに揺れていて、俺は咄嗟に目を逸らした。
「俺に何か隠してることあるだろ?海生には言えて俺には言えない?」
さっきの告白されたって話。
俺が知らないで海生が知ってるのも悔しかった。
噂になんてなってない。
なのに海生が知ってるってことは、優奈が言ったってことだろ?
「拓真、どうしたの?何か変だよ」
もうここまで来たら引き下がれない。
つまらないプライドが邪魔して、俺はどんどん自分の首を絞めていく。
「俺には言えねぇんだ……そっか、そうだよな。優奈は昔から海生海生って言ってたし」
「本当にそんなこと思ってる?」
優奈の声が震えてる。
今にも泣きそうなのをグッと堪えてる、そんな感じだ。

