「普通の女なら自分の彼氏が他の女と遊びに行くなんて嫌だと思うぜ?」
確かにそれで何度か優奈と喧嘩したことあるけど、俺は異性でも友情関係になり得ると思う人間だから、正直その気持ちは理解に欠ける。
男でも女でも友達は友達。
向こうが俺に気が合ったらそりゃ嫌かもしんないけど、近衛は誰がどう見ても俺を男には見てない。
「あの近衛だぞ?」
「女は女だろ?」
まぁ、それはそうなんだけど……
「また近衛さんと遊びに行くんだ」
突然背後から聞こえた声にドキリと心臓が跳ね上がって振り返ると、暗い表情の優奈が俺を睨み付けていた。
「土曜な。また話聞いてほしいんだと」
「へぇ…」
優奈の声が一段と低くなる。
へぇ、って態度悪くね?
「なんだよ。何かあんなら言えば?」
「別に。勝手にしたらいいよ」
そう言って、優奈は陸上部の練習に戻って行く。
何なんだ?あいつ。意味わかんね。
「おいおい、お前らもっと仲良く出来ないのか」
俺がふん、と優奈から目を逸らすと、呆れたように息を吐く海生。

