「ったく、仕方ねぇな。アイス奢れよ」
「アイス好きねぇ。イケメンのくせにアイス大好きって…なんか可愛い」
「うっせ」と返す。
近衛は「照れちゃって」とぷぷぷと笑いながら女子コートに戻って行った。
「イケメンのくせに可愛いだってよ、拓真」
ククク、と肩で笑う海生の肩にパンチを一発食らわす。
近衛のやつ、余計なお世話だっつーの。
俺は無類の甘い物好きだ。
アイスでもケーキでも。何でもいける。
海生は甘い物を一口食べただけでうげって顔をするけど、俺の場合は顔が綻んでしまう。
そう、それこそ女子のように。
「ってか、お前。また近衛と遊びに行くのかよ」
「あん?駄目か?」
「駄目か?って、優奈がいんだろ」
「彼女と友達は別。近衛は友達なんだから遊びに行くのは当然」
近衛は女だけど、俺の中では男友達みたいな感じだ。
近衛といると馬鹿みたいにゲラゲラ笑うことばっかで、めちゃくちゃ楽しい。
それに他の女と違って、近衛は俺に恋愛感情なんて全くなく。俺に媚びてくることもない。
一緒にいて気楽な相手だ。

