“お前はうちの一番手張ってる自覚あんのか?そんなんで全国挑まれちゃ迷惑なんだよ”
拓真の言葉が頭を過る。
言われて当然だ。
こんなんで練習参加しても、皆に迷惑掛けるだけだな。
それに、やっぱり俺も会って話がしたい。
彼女の笑顔が見たいんだ。
……行くか。春川セイラの所に。
「お⁉︎決心がついたみたいですな」
優奈が二ヒヒと笑う。
「まぁな」と口の端を上げると、優奈は「ガンバッ」と俺の背中をバシッと強く叩いた。
ーーーキーンコーンカーンコーン。
終業のチャイムと同時にラケットカバンを肩に掛けると、帰りの支度をしてる拓真の元へ向かう。
「拓真、行ってくるわ」
ニッと笑って言うと、拓真は嬉しそうに親指を立てた。
今回は拓真に背中を押された感じになったな。
不本意だけど。

