美男子の恋事情!


色々考えていると、いつの間にか朝を迎えていた。


月曜日。憂鬱な週の始まりだ。



「海生〜!おっはよ」



今日もテンションが高い拓真に少しイラっとする。


俺は今そんな気分じゃない。



「おいおい…もしかして、まだ?」



俺の負のオーラを察して呆れたように言う拓真に、さらに苛立ちが募る。


「うっせ」と一言言い残すと、俺は拓真を置いて歩くスピードを速めた。



「なぁ、海生。お前、体調悪そうだぞ」



数メートル歩いたところで、拓真がさっきの場所から声を大にして言う。



「あ?」



何言ってんだ、こいつ。


しかもそんな大きい声で。


俺が不機嫌な理由は、こいつも察してるはずだ。


なのに今更何だよ。



「だから、顔色悪いって言ってんの!今日はミーティングだけだし、学校終わったら部活休んで病院行った方がいいんでね?」


「お前、何訳わかんねぇこと言ってんの?」