式場に十分ほど遅れて到着すると、玄関にプランナーの金田さんが待っていてくれた。
「すみません、金田さん。遅くなりました」
「ああ、良かった。近衛様もご一緒ですか?」
「え?麻里香は先に来てるはずなんですけど」
「先に?それはおかしいですね……横山様のご両親以外、誰もいらっしゃってないですよ」
どういうことだ?
麻里香達は俺たちより二十分以上早く出たはずなのに。
道が混んでるのか?いや、でもここまでの道は混むような道はない。
それにもし遅れるなら、麻里香なら式場か俺に連絡を寄越すはず。
何だ……胸騒ぎがする。
麻里香の携帯を鳴らすも、応答はない。
春香におじさんとおばさんにも掛けてもらったが、それでも二人からの反応はない。
「ちょっとその辺見てきます!」
居ても立っても居られなくなった俺が走り出した、その時。
プルルルル、と手に握った携帯が鳴り、画面に表示された麻里香の名前を見て慌てて通話ボタンを押した。
「もしもし!麻里香か⁉︎今何処にいる⁉︎」
【近衛麻里香さんの知り合いの方ですか?東警察署の者です】
「東警察署……?」

