「かえちゃん、ちなみにどこで遊ぶの?」


「あれ〜? 心音、意外と興味ある感じ?」


「い、意外かなぁ!? 好きな男の子、欲しいとは思うけど……」



照れたように話す心音がかわいくて、思わず笑顔になった。


すると、心音はあたしを見て目を細める。



「ひまちゃんみたいな一生懸命な恋、憧れる」


「えっ」


「あたしも! ぜったい諦めないでほしいなって思ってるよ」



ふたりの優しい言葉に、じわっと涙が浮かんでくる。


今はできないけれど、いつか必ず凛ちゃんに想いを伝えたいと思った。



「あ、場所はね、ボーリングがいいかなって! みんなで盛り上がれるほうが楽しいよね」


「ボーリングいいね〜!」


「ボーリングなら、あたしも行きたい、かも……」



男の子がいるいない関係なしに、楽しいことをしたい。


新たな出会いがあったって、いい。



「お! 日葵いく? よっしゃ、じゃあこっちは女子3人って連絡しよ〜」


「な、なんか緊張するなぁ」


「心音そんなに緊張しなくても大丈夫だって!」