きみ以上に、好きな人はいない






「なるほど……。 こんな偶然、そうそうないもんね……」


「日葵ってば超心配性な彼女みたい!」



難しい顔をする心音に対して、なんだか楽しそうな楓。


いや、彼女って……なに言ってるの。



「あたしがこんなこと考えても意味ないんだけどね……。 話聞いてくれてありがとう!」



ふたりに聞いてもらっただけで、気持ちがスッキリした。


持つべきものは友!



来月に入ったらすぐテストがある。 あと約2週間でテスト期間に入るんだよね……。


いつ映画をみに行けるんだろう。



ご飯を食べてから《映画、いつ行ける?》と凛ちゃんにラインをした。


すると、5限の前に返信が来た。


びっくりしてスマホを落としそうになりながら、ラインを開く。 内容は……。



《放課後、数学準備室に来て》と、たった一言。



「じゃあね、ふたりとも!」



放課後になると、楓と心音に挨拶をして急いで教室を飛び出した。


なにも急ぐ必要はないけれど、早く凛ちゃんの顔が見たくて早足になった。