隣で沈黙を保っている間宮を見て、首をかしげる。


すると間宮は、頬づえをついてゆっくりと口を開いた。



「俺は歳上より同い年派」


「……そっか」



そんなこと聞いちゃいないけど、相づちだけはしておいた。



美浜先生は、数学教師を目指す大学3年生だそうだ。


あたしたちより3歳上だ。 おとなだなぁ……。



あたしたちの担任は既婚者でおじさんだから、みんな、特に男子は、若い先生への興味がすごい。


様々な質問が飛び交う中、あたしが特に気になったことがあった。



それは、美浜先生の通う大学が、凛ちゃんの卒業した大学だってこと……。



ーー昼休み。



「美浜先生の通う大学、凛ちゃんが卒業した大学だね……」



朝、美浜先生の紹介があってから昼休みになるまで、ずっと考えていた。


美浜先生は凛ちゃんの後輩? もしかして仲がよかったのかも?


ぐるぐる想像していたら、昼休みになった途端、そんなことを口にしていた。