きみ以上に、好きな人はいない






そこには、上半身裸の凛ちゃんがいた。



「わっ、ひま! ごめん、上だけ忘れて取りに行こうと思って」



洗面所から凛ちゃんの部屋にいくには、リビングを通らなければいけない。


どっちにしろ、あたしは凛ちゃんの裸を見てしまってたのか……。



「ひまはどうした?」


「あ、ああ、えっとドライヤーを借りたくて」


「ドライヤーか。 持ってくるから、先に俺の部屋いってて」


「う、うん……」



戸惑いながら、そそくさと凛ちゃんの部屋にいった。



さっきの会話、カップルみたいだった……!


って思うのは、あたしだけかな。



「お待たせ」



そわそわしながら待っていると、凛ちゃんはすぐにやってきた。


ドライヤーのコードをコンセントに差すと、おいで、と手招きをした。



「なーに?」


「髪乾かしてあげる」



凛ちゃんのそばに座ると、ふわりと髪を撫でられた。


びっくりしたけど、触れ方が優しくて思わず笑顔になった。