きみ以上に、好きな人はいない






ベッドでキスされときも、そうだった。


凛ちゃんはあたしに触れたら、切なそうな顔をして「ごめん」と口にする。



謝ることなんて、ないのにな。


あたしの気持ちを伝えたら、凛ちゃんはどう思うのかな……?


「嫌いになったりしない」と、凛ちゃんは言ってた。


じゃあ、好き?

好きだとしても、どんな好き?



凛ちゃんも、あたしと同じ気持ちを返してくれる……?



「って、あたしのバカ……」



ついさっき、凛ちゃんに好きだと伝えようとしたことを思い出して、ソファーに崩れ落ちる。



こうして凛ちゃんと過ごしていると忘れてしまうけど、あたしたちの関係は先生と生徒でもある。


学校の先生である凛ちゃんに告白なんてして、困らせたらいけない。



気持ちに、ふたをしないと……。



テレビを見ていてもつまらないから、ドライヤーで髪を乾かそうと思い立った。



「どこにあるのかな……」



何も考えずにリビングのドアを開けると、ほぼ同時に洗面所のドアも開く。


瞬間、息を飲んだ。



「わ、あ、凛ちゃん……!」