「あ、ああ、ごめん。 でかいけど大丈夫そうだな」
ハッと我に返った凛ちゃんは、柔らかく微笑んだ。
よかった、いつもの凛ちゃんに戻った。
「うん! それに凛ちゃん細いからズボンも言うほどぶかぶかじゃないよ」
「いや、細くはねーよ」
凛ちゃん、身長180センチ前後はあるしスタイルがいいもん。
ウエストだって細い。 あたしがダイエットしないといけないと思うほどに。
「……じゃあ俺も入ってくる」
「はーい。 テレビ見ててもいい?」
「いいよ」
凛ちゃんがソファーから立ち上がり、入れ替わるようにあたしが向かう。
ふたりがすれ違う、その瞬間。
「わっ……」
凛ちゃんの腕に引き寄せられ、気づいたら彼に抱き締められていた。
すっぽりと凛ちゃんの中に収まってしまう。
近い。 ドキドキする。 心臓の音はきっと伝わってしまう。
「やばい……同じシャンプーの香りがするって堪んねーな」



