きみ以上に、好きな人はいない






「そ、そそそんな! 凛ちゃん迷惑だろうしあたしなら大丈夫だから!」



首をぶんぶん横に振って必死に大丈夫だと訴える。


凛ちゃんと同じ屋根の下で一晩を過ごすなんて、きっとドキドキでしんでしまう。


それなら、雨にうたれたほうがマシだ。



「こんな雨の中、帰らせるわけにはいかないだろ。 車で送っていけたらいいけど、それも危なそうだし……」



真剣な顔で話す凛ちゃんに、なんだかしょんぼりしてしまう。


あたしのことを心配してそう言ってくれているのは、わかる。 とても嬉しい。



でも……女の子としては、見てもらえてないんだなって痛感する。



「ほんとに、泊まっていいの……?」


「当たり前だろ。 そうと決まればおばさんに連絡しておかないと」


「そ、そうだね」


「ひまのスマホから電話してみて」



考える暇もなく、気づいたらお母さんに電話をしていた。


ものすごい展開になっているのに、なんで落ち着いてるんだ……?



「もしもし」


「日葵! 雨すごいけど、大丈夫?」


「あ、そのことなんだけどね……」