「ひまー、休憩してる?」
そう凛ちゃんに声を掛けられた時、時計の針は15時を回っていた。
玄関の片付けは終えていて、テレビの周りを掃除していたところだ。
それも、もうすぐ終わりそう。
「ありがとうー! もうすぐテレビ周りの掃除が終わるよ」
「本当に助かるよ。 区切りついたらひまが持ってきてくれたお菓子、食べようか」
部屋から出てくると、そう言ってにこっと微笑む凛ちゃん。
おやつだ〜! ちょうどお腹も空いているしうれしい!
空っぽになったダンボールを畳み、テレビ台を拭いて、一区切りつく。
凛ちゃんは、キッチンで飲み物を用意してくれている。
「ココアでいい?」
「うん!」
イスに座ると、テーブルに冷たいココアが置かれた。
おいしそう!
「はい、どうぞ。 お疲れさま」
「いただきまーす」
あたしが持ってきたお菓子もテーブルに並ぶ。
お母さんが近所のケーキ屋さんで買ってきたクッキーだ。