「了解! 懐かしい写真あるかな〜」
緊張していたはずなのに、いつの間に凛ちゃんとの時間を楽しんでいる自分がいる。
……よかった。
片付けもがんばろう!
玄関に行って、さっき見つけたダンボールを開くとプチプチに包まれた写真立てが出てきた。
小さい頃、凛ちゃんのお母さんとお父さんも一緒に遊園地へ行った写真。
公園で遊んでいる写真。
入学式とかかれた看板に寄り添う小さなあたしと幼い凛ちゃんの写真。
たくさんあるなぁ……! 偶然にも全部、あたしもいることに喜んでしまう。
他にもアルバムがあって、それもこっそり覗いた。
生まれたばかりのあたしの横に寝そべっている、幼稚園の頃の凛ちゃん。
本当にずっと、凛ちゃんと一緒にいたんだなと感慨深くなる。
「片付けしないと!」
写真って思わず見てしまうから、片付けが進まない。
気合いを入れ直して、あたしは凛ちゃんのお家の片付けに取り組んだ。