きみ以上に、好きな人はいない






ポンポン、と頭を撫でられて、心臓がドキッと高鳴った。


な、なんで、このタイミングで……!!



顔が熱くなり、それを隠すようにうつむいて手元を見る。



「……あ、信号」



うつむいていても凛ちゃんの視線を感じたけれど、顔をあげられなかった。


信号が青に変わってよかった……。



「ひまは俺の授業、どう思う?」


「どうって……」



話を変えてくれたと思いきや、なんとも答えにくい質問だ。


わかりやすいと思うけどなぁ。 凛ちゃんも不安に思うことあるのかな。



「わかりやすいよ! 丁寧だしポイントもおさえてると思う」


「まじ? それはうれしいな」



ちら、と運転する凛ちゃんの横顔を見ると本当にうれしそうな顔をしていて、先生という仕事が好きなんだなと思った。


かっこいいなぁ……。



「まだ赴任して2週間の新米だけどな。 褒めてもらえたら、誰だってうれしいよな〜」


「褒められて伸びる子、凛ちゃん!」


「急に子どもっぽくなったな」



リラックスして会話をしていたら、あっという間に凛ちゃんのお家に着いた。