来月は中間テストがある。 家の片付けも早いほうがいい。 と、いうわけで。
数学準備室にプリントを提出しに行った日から3日が過ぎた、金曜日。
ふらふらとした足取りで帰路につく。
「やばい。 お腹が痛い……」
明日、土曜日は、いよいよ凛ちゃんのお家にお邪魔する日なのだ。
……急展開すぎる。
漫画やドラマでもありえない展開の早さだ。
でも、そう思ってるのはあたしだけ。
凛ちゃんはきっと、幼なじみだから何とも思わず、予定を立てたに違いない。
そんなことを考えながら、エレベーターに乗り込む。
10階建てのマンション。 あたしは7階のボタンを押して、壁にもたれる。
「はぁ~~~」
片付けの手伝いにいくのに、着飾るのも変だと思い、スキニーとTシャツにしようと考えている。
だけど、地味すぎる……?軽装すぎるかな……?と悩み、時期にハッとして、いやいや目的を忘れてるよあたし!と、ビンタ。
色々と悩みすぎて、お腹も痛くなるものだ。