ふわりと笑う凛ちゃんに、えへへと照れるけれど、違う。



「凛ちゃんのお家に行きたい! 仕事の邪魔しないから、だめ……?」



凛ちゃんの幼なじみとして、できることは手伝いたい。


先生として忙しく働く凛ちゃんの役に立ちたいんだ。



「昔からひまのお願いには弱いんだよな〜……。 うーん、いいよ」


「ほんとに!?」


「喜びすぎ。 片付けさせられるのに」



させられるんじゃないよ。 あたしがしたいんだもん。


嬉しいに決まってるよ!!



「そりゃあ凛ちゃんのお家初潜入だからね! 楽しみだよ!」


「おまえな〜。 手伝う気ないだろ?」



けらけらと笑いながら話す凛ちゃん。


幸せ。 楽しい。

あたしにとって凛ちゃんとの時間はそう感じるもの。


凛ちゃんは、どう思ってるかな……?



「休日だと都合いい?」


「うん! いつでもいいよ!」


「おい受験生」



さて、凛ちゃんのお家、凛ちゃんと映画。


楽しみだけど、ドキドキするなぁ……。