きみ以上に、好きな人はいない






「職員室落ち着かないから、大事な仕事とか会議とかない限り、こっちにいるんだよ」


「そんなことして、凛ちゃん浮かない?」


「はは、大丈夫だよ。 ていうか、副教科の先生は専門教室が職員室みたいなものだろ」


「確かに……」



音楽や美術の先生は、高確率で音楽室や美術室の隣にある準備室にいる。


体育の先生なんて、ほぼ体育館にある体育教官室にいるし。


副教科じゃなくても、生物や化学や地歴なんかの先生もそうだ。



「別にぼっちってわけじゃないのか」


「ぼっちとか言うなよ」



コーヒーを一口飲んで、苦笑いをする凛ちゃん。


コーヒーとスーツ、大人っぽい組み合わせだなぁ。 これ、数学の授業のときも似たようなこと思ったな。



「仲よくなれそうな先生はいた?」


「うーん。 あ! 英語の國本先生かな。 同い年だし」


「へー! あたしのクラスの英語の先生だ! 今度凛ちゃんがお世話になってますって言わなきゃ」


「おかしいでしょ」


「冗談だよ」


「じゃないと困る」