きみ以上に、好きな人はいない






凛ちゃんの謎の行動を気にしながら、教室に戻った。


HRは、春休みの課題を提出したり配布物を受け取って終わった。



「午前で学校が終わるなんて最高だね!」


「ほんとにね! 日葵も心音も時間あるならどっか寄って帰ろうよ〜」



心音の席に行くと、楓がそう提案した。


クラスのみんなもそれぞれ楽しそうな様子で帰っていく。



「いいね! あたし行けるよ!」


「わたしも!」


「よっしゃ! じゃあ近くのカフェにする? お昼ご飯も食べたいし」



話はまとまって、一緒に昇降口まで向かう。


靴箱からローファーを取り出したとき、大事なことを思い出した。



「ごめんふたりとも! あたし今日自転車で来たんだったー! 取りに行ってくるから、ふたりは先にカフェ行ってて!」



自転車置き場は、昇降口から少し距離がある。 裏門からは近いんだけどね。


今朝は裏門から入って自転車を置いたのをすっかり忘れてた……。



「待ってるから取っておいでよ!」


「そうだよ。 一緒に行こ!」



ふたりのその言葉に甘えて、少し待ってもらうことにした。