「じゃあ、翻弄してみて」
「やっぱ、余裕たっぷり……」
「これでも理性保ってんだよ。 今すぐ押し倒してもいいんだけど」
「なっ、なななな……」
いたずらするみたいに鼻をかぷ、と甘噛みすると、驚いたひまがソファから落ちそうになるもんだから。
とっさに抱きとめて、ふたりの間に距離がなくなってしまった。
「は、恥ずかしい……だけどね、凛ちゃんに触ってもらえるの、うれしいんだ」
「……ん、」
「だから、今日はあたしからたくさん触ってもいいですか……」
頬を赤く染めて、上目遣いで、潤んだ瞳というオプション付き。
なにこれ。 俺耐えられんの?
色んな思考が頭の中を駆け巡り、逆に冷静になりそう。
ひまは少し腰を浮かせて、視線を合わせる。
ゆっくりと、かわいい顔が近づいてきて……。
触れるだけの、キスをした。
「……っ、はぁ、緊張する……」
緊張をかき消すように、息をはいたひまは頬にキスをした。 その触れた小さな唇がやはり緊張で震えていて。



