きみ以上に、好きな人はいない






抱きしめられて、顔真っ赤にするのもかわいいけど。


安心する、とか……俺といることでそう思ってくれたり、ひまにとって居心地のいい場所になってほしい、と思ったりもして。



それこそ恥ずかしくてよっぽど口には出せないけれど。


なんて考えながら、テレビを見てゲームを選択していたら。



「凛ちゃんばっかりズルい!」


「は、ちょ、ひま……!」



なにを思ったか体をぐるりと方向転換すると、俺の膝の間で正座をしてじっと見つめてきた。


普段なら身長差があるけれど、座っていると顔が近くて思わずドキッとしてしまう。



その黒目の大きい瞳に何もかも、見透かされそうで。


手からコントローラーが滑ってカタン、と床に落ちたのも気にせずに。



「あたしだって、凛ちゃんを翻弄したい」


「…………」


「な、なんか言ってよ!」


「はは、なんて言ったらいーの」



俺の誕生日祝いとして過ごしているからか、ひまが頑張ろうとしているのが伝わって頬が緩んでしまう。