俺の言葉に、すぐ頬を染めるひまが愛おしくてかわいい。
冗談抜きで、本当のことなんだけどな。
「と、とにかく! ゴールデンウィークは予定あけててね!」
「ふ、わかった」
なんだか必死なひまがかわいくて、笑みがこぼれてしまう。
そんな俺にひまは「なんで笑ってるの〜」と言ってくるが、笑って誤魔化した。
22歳の男が23歳になるだけのことだ。
別に誕生日なんてどうでもいいのだけれど、ひまが何かしようとしてくれているのが嬉しくて。
俺はひまの提案に甘んじることにした。
「ち、ちなみに……泊まってもいい?」
「今日? 明日仕事だけどいいよ」
「ち、違っ! ゴールデンウィークの話!」
「ああ、もちろん。 いつでもいいよ」
今日お泊まりでも大歓迎だけどな。
よし、と意気込むひまを見て、ゴールデンウィークがますます楽しみになってきた。