「日葵へ! よし、メッセージできた〜」
「あたしもかえちゃんの書いた!」
卒業アルバムの最後の数ページは真っ白だったのに、ふたりからのメッセージで彩られた。
〝日葵、まっすぐ恋してるのいつもいいなって思ってた。 ずっと応援してる。 大好きだよ! 大学生になってもよろしくね! 楓〟
〝ひまちゃん、高校で出会えてよかった。 あたしも恋したいなと思ったよ。 あたしはひまちゃんの味方だからね。 これからもよろしくね! 心音〟
メッセージを見て、また涙腺を刺激される。
良い友だちを持ったなあたし。 幸せ者だ。
「ふたりとも大好き〜……」
「また泣いてる!」
「あはは、ほんとだ!」
泣いてばっかり、それでこそ卒業式。
今日くらい、いいよね。
ーーポケットに入れていたスマホをが震えた。
「あっ……」
……もしかして。
そっと、画面を明るくしてみる。
《数学準備室で待ってる》



