きみ以上に、好きな人はいない






「日葵〜!!」


「ひまちゃん!」



楓と心音が駆け寄ってきてくれて、両側からギュッと抱きしめられて、蓋をすることが出来なくなった。


とめどなく涙が出てきて、逆に笑えてくる。



「あはは、やばい。 あたし泣きすぎ」


「泣くか笑うかどっちなの……」



と、呆れたように言う楓の目にも涙がたまっている。


心音も優しい表情で涙を流していた。



「式の間、我慢してたから無理だったなぁ」


「あたしも、卒業式の雰囲気ダメだ〜」



泣いたり笑ったりしながら、一緒に教室に戻った。


担任の先生と、最後のHR。


卒業アルバムをもらって、解散。



こうして言ってみると、淡々と終わってしまった気がするけれど。



担任の先生と写真を撮ったり、友だちと卒業アルバムを交換してメッセージを書き合ったり、他のクラスの部活生と集まったり、後輩に花をプレゼントされたり……。


みんなそれぞれ、最後の日を味わっている。