きみ以上に、好きな人はいない






「はああ〜〜〜……」



とてつもなく長〜いため息が聞こえてきて、あたしはハッとして凛ちゃんのほうへ顔を向けると、彼は枕に突っ伏していた。


い、一体どうしたんだろう……。



「ひまがかわいすぎて困る」


「へ?」


「おいで」



凛ちゃんはゆっくりと顔を上げて、あたしのほうへ両手を広げる。


その腕の中に飛び込んでもいいものか、恥ずかしさも相まってなんだか微妙な表情になってしまっていたのかもしれない。



「……きてくれないの?」



なんて、年上の彼が甘えた声を出すのは反則すぎる。


恥ずかしさを打ち消すようにギュッと目を閉じて、凛ちゃんに抱きついた。



「めちゃくちゃ癒されるな。 毎朝こうしてたい」


「あたしも癒されてるよ。 凛ちゃん意外と甘えん坊なの?」


「はは、甘えん坊か。 ん〜……まあ、男はみんなそうなんじゃない? 好きな子に対しては」


「いつでも甘えていいよ。 ……なーんて!」