きみ以上に、好きな人はいない






「おはよう、凛ちゃん……」


「おはよ。 かわいい寝顔を堪能してた」



と言うなり、ちゅっ、と触れるだけのキス。 朝からサービスがいい凛ちゃんに「ひぇ」と間抜けな声しかでない。


付き合ってからの凛ちゃんは甘すぎて、こう……どろどろに溶かされて、形あるものには戻れなくなる、みたいな。 溶けてしまったチョコレートのようだ。



「あたしも凛ちゃんの寝顔を堪能したかった」


「どうぞ」



冗談半分で言ったのに、凛ちゃんは目を閉じてごろんと仰向けになってくれた。


綺麗で無防備な姿にドキドキしながら、そっと近づいた。


唇は恥ずかしいから、ほっぺたに、精一杯のキス。



「っ、ひま……!」


「さっきのお返し! ほっぺただけどね」



驚いた顔の凛ちゃんに見つめられると恥ずかしさが込み上げてきて、視線を逸らしながら笑った。


いつだってあたしには余裕がない。