きみ以上に、好きな人はいない






なんだこの甘いことば攻撃は……!


今夜、耐えられそうにない。 凛ちゃんの、愛に。



「ほら、行くよー」


「はいっ」



そんなこんなでお風呂を済ませて、部屋に戻ると、凛ちゃんは先に戻ってきていて、彼の耳にはイヤホンがついている。


少し湿った髪の毛が、浴衣を着た広い背中が、色っぽくてクラクラしてくる。



あたしばかりドキドキさせられるのはしゃくなので、静かに扉を閉めて、そろりそろりと歩く。



「りーんちゃん!」


「うわっ」



名前を呼びながら、後ろから抱きつく。


あたしじゃなかったら不審者でしかないので、そんなに驚いていない様子。



「早かったな」


「お風呂気持ちかったね〜」


「ひまの浴衣姿、みてもいい?」



そうやって改めて聞かれると、照れるな。


オーケーの意味で、彼からゆっくり離れる。



「……誘ってる?」


「どういうこ……っきゃ!」



振り向いた凛ちゃんに、とん、と畳に押し倒されて、なにが起こったのかいまいち把握できない。


さ、誘ってるって……!?



「ここ、あきすぎ」



イヤホンを片手でとって、もう片方の手であたしの鎖骨辺りをとんとん、と触る。