きみ以上に、好きな人はいない






「まだ17時回ったところだし、ゆっくり入れるな。 行こっか」


「うん! ちょっと待って準備するね」



カバンから下着やメイク落としが入ったケースを取り出す。


あ、お風呂入ったあとはスッピンになっちゃうのか。 眉毛くらいかいたほうがいい……? ど、どどうしよう!



「ひーま」


「ひゃっ!」



凛ちゃんが後ろから抱きついてきて、肩が跳ねた。


凛ちゃんからふわりと香水の香りがして、ドキッとする。



「それ化粧ポーチ?」


「うん、お風呂入ったあとスッピン恥ずかしいなって……」


「ひま、普段からそんなに化粧してなくない?」


「ま、まあね」



学校にいくときは、BBクリームをぬって眉毛かいて、アイライン引いて、チークをつけるくらいだ。 どっちかっていうとナチュラルメイクではあるけども!


無装備の顔を見せるのは、どうしたって恥ずかしいのだ。



「化粧してなかった頃のひまを知ってるのに、恥ずかしい?」



クルッと体を回転させられ、凛ちゃんと向き合う。