きみ以上に、好きな人はいない






ちゅ、とリップ音を響かせて凛ちゃんは離れていった。


運転席に背中をつけると、照れ笑いをする凛ちゃん。



「さ、出発しよっか。 夜にいくらでも触れるし」


「なっ……! 凛ちゃん!」



幼なじみで、よくても妹って認識しかされてないと思ってた。


でも、そんな彼と思いが通じあって、付き合うってなったら、ドキドキしすぎて……。



「あたしの身がもたない……」


「ん? なんか言った?」


「なんでもない。 凛ちゃんっ、運転よろしくお願いします!」


「ん、任せて」



車で1時間弱走ると、景色がガラッと変わって海の匂いがした。


窓を開けて、すうっと空気を吸い込む。



「気持ちい〜!」


「晴れてよかったよな」



海辺にあるオシャレなカフェに着くと、凛ちゃんはさらりとバック駐車をしてほほ笑む。



「よし、ついた」


「運転ありがとう!」


「どういたしまして」