きみ以上に、好きな人はいない






「俺と付き合ってください」



関係はまだ変わらないけれど、凛ちゃんとなら、何だって乗り越えていける。



「はい……!」



涙を浮かべてうなずくと、凛ちゃんは微笑んで、こっちに来てとうながす。


凛ちゃんの隣に並んで、背中にあるベッドにもたれる。



「思ったこと、なんでも言ってほしい。 旅行のことも無理強いはしたくないし」


「あっ、それは……! 嫌ってわけじゃなくて、えっと」



ことばにするのは恥ずかしい。 考えるだけで顔から火が出そうなのに。


でも、凛ちゃんは受け止めてくれる。



「ふたりきりだと緊張しちゃうし、その、あたし経験がないから……どうしたらいいか、わからなくて、うぅ」



恥ずかしすぎて消えたい。 ベッドに置いてあるクッションを引っ張ってきて、顔をうめる。


経験がない、とか、凛ちゃんからしたら知ったことじゃないし、自惚れもいいところじゃない……!?



本当にむり。 恥ずかしい。 消えたい……。



「……やば」


「り、凛ちゃん聞かなかったことに……」