愛言葉





その光に抵抗するかのように、私は思わず目を細めた。








「好き、だったんだ。
 俺と付き合ってくれないか?」










瞬間、聞こえてきたのはそんな言葉で。


私は目を見開いて、注がれてくる光から斎藤くんに視線を戻した。





「え、……え?」



今、「好き」って……え?





私なんかのことを?


斎藤くんみたいなすごい人が?






好き?







思考が完全に停止され、私の顔が徐々に赤くなっていくのが自分でもわかった。


顔が……熱い。

初めて、人に告白された。