「今、ちょっといいか?」 窓から注がれてくる夕日のせいかな? 斎藤くん、顔が赤い……。 「い、いいけど……」 「じゃあ、屋上まで来てくれないか?」 「わかった」 チラッと横目で私は桃葉を見た。 桃葉は「モテモテだねぇ」と呟いたが、私には届かなかった。 ニヤニヤしている桃葉に首をかしげながら、私は斎藤くんの後ろを追っていった。 屋上までの道のり、やっぱり私の頭を離れなかったのは琉生くんのことで。 今何やってるのかな? 今どんなことしてるのかな? 無意識に、そんなことばかり考えていた。