だんだんと、距離が縮まっていく。 それは心の距離ではなく、物理的な距離。 心の距離は、今もまだ遠いまま。 さっきまで琉生くんの後ろ姿を見ていたのに、だんだんと琉生くんが近くなっていって、いつの間にか隣に来ていた。 琉生くんの隣、並んで歩くふたつの影。 夕暮れのオレンジ色が、眩しく感じた。 ドキ、ドキ……。 心臓がさっきからうるさく鳴っている。 琉生くんの隣は、少し恥ずかしい…かな。 「私、琉生くんとまた一緒に帰りたいな」 「俺はもう嫌っすよ」 「そんなに嫌?」 「はい」