「行ってくるの?」 「もちろんっ」 「行ってらっしゃい」 「いってきます!」 私は急いでお弁当を片付けて、教室を飛び出した。 急がなきゃ。 お昼休みが終わる前に……! 私が向かった先は、 ――1年1組の教室。 よし。まだお昼休みが終わるまで10分以上もある。 1年1組の教室の前に着くと、ちょうどタイミング良く教室から出てきた人の姿を見て、私は目を輝かせた。 しかし、教室から出てきたこの人は、ゲッと嫌そうな顔をする。