愛言葉







「なんて」



無理に決まってる。


なに夢見ちゃってるんだ私は。




琉生くんは、私なんかとは遊びに出かけたくないだろうし。




それに、今は――


好きって伝えられるだけで、幸せなんだから。






自己満足、っていうのかな…。


私は眉を下げて苦笑した。






仕方ないことじゃない。







結局その一言で済まされてしまうこの現状が、何とも言えなくて、


私の喉は、少しだけ乾いた。






運命なんて、そう簡単には変えられない。


そんなこと、知ってたじゃん。