今日は廊下で会ったから、昼休みは来ないんだと思ってた。 けど、廊下で会ったとしても、昼休みには必ず会いに来るんだな。 「春川くんに、琉生くんなら屋上なんじゃないかって……」 「志恩が?」 さすが腐れ縁。 俺の行動範囲も予想済みってわけか。 「先輩、とりあえず座りません?」 「そ、そうだね」 だいぶ落ち着いてきた北村先輩に、俺は優しくそう言った。 階段を上りきって、屋上に続く踊り場で、俺らは腰を下ろした。 「琉生くん」 「なんすか?」 また「好き」って言うんだろうな。