愛言葉










――昼休み。





「静野くん」






志恩と教室の隅で昼食を取っていると、クラスの女子二人が話しかけてきた。




「どうしたのー?」



俺が声をかけられても返答しないとわかっている志恩が、代わりに聞いた。




さすが腐れ縁とはいえ長い付き合いをしてきているだけある。


俺のことをわかってくれている。







「静野くんとあんまり話したことないなぁって思って。ね?」



「そうそう。親睦深めたいなぁ、なんて」






親睦、ねぇ……。


俺はクラスの女子の言葉を聞いて、立ち上がった。





「そういうの、俺嫌いなんで」