「さっきまで起きてたんだけど…。春の陽気が眠気を誘うのかな」
「気持ちよさそうだな」
私の腕の中には……可愛らしい赤ちゃん。
私と琉生くんの愛の結晶。
つぶらな瞳をした女の子。
琉生くんと両思いになってから二週間後の手術は見事成功。
それから時間をかけて、私は病気を治し元気になった。
私が今こうしていられるのは、琉生くんが私を支えてくれたからこそ。
ありがとう、琉生くん。
いつも見守ってくれて、ありがとう。
スヤスヤと眠っている赤ちゃん。
私は赤ちゃんの柔らかな髪に触れる。
「この子の名前、愛美【マナミ】はどうかな?」



