家庭科室へ向かう途中の廊下。 突然聞こえてきたのは、毎日聞いている声だった。 振り返れば、そこにいたのはやっぱり北村先輩で。 瞬間、あれ?と思った。 「琉生くんたちも移動教室?」 俺に近づいてくる北村先輩。 北村先輩の隣には見慣れない女の先輩がいた。 きっと先輩の友達だろう。 「はい」 「私たちもそうなのー」 まあ、廊下で会うなんて、移動教室の時くらいしかないだろう。 そう思った俺だが、北村先輩があまりにも嬉しそうに笑うから、ため息もつけなかった。 「ふふっ、琉生くん今日も好きだよ」