愛言葉






俺の中には後悔と先輩への想いしかなかった。





俺を受け入れてくれた先輩。


いつも温かくて優しい先輩。





今まで先輩のいろんな表情を見てきた。


先輩との思い出もたくさんできた。




それでもまだ足りない。



先輩と共有してきた時間は、俺にとったらまだ少ししかない。


俺はもっと、先輩と一緒にいたい。






俺の心に、こんな熱い気持ちがあるなんて知らなかった。


先輩が、気づかせてくれたんだ。





北村先輩が俺と出会ってくれたからこそ、俺は――。






俺は屋上を飛び出し、先輩の教室へと向かった。





――ガラッ!



「先輩っ!!」