「意味わかんねぇよ……」 俺は前髪をかきあげ、眉間にしわを寄せる。 もう目の前に先輩はいなくて、屋上には俺しかいない。 うっすらと聞こえてくるチャイムを無視して、俺は冷たい風にあたっていた。 このままでいいのか? 先輩に俺の想いを伝えなくていいのか? いつだって先輩は突然だ。 出会いも告白も別れも。 「……嫌だ」 このままなんて、絶対嫌だ。 もしかしたら「またあした」という意味の“バイバイ”だったのかもしれない。 だけど、そうとは思えないんだ。 悪い予感しかしないんだ。