「私ね、琉生くんのことが大好き」 今まで何回聞いただろうか。 この先輩の想いを。 けれど今伝えてくれた想いが、一番胸にしみる。 「琉生くんの全てが、大好きだよ」 いつもより大人びた笑顔で、俺に告げる先輩。 そんな先輩の姿はなんだか儚げで、こんなに近くにいるのに遥か遠くにいるような気分になった。 手を伸ばしても届かない距離。 俺はその距離を埋めたくて、一歩だけ前に出た。 伝えなければ。 俺も先輩のように、自分の気持ちを。