「予想外?」 「お前が先輩に手を振り返したから」 ………。 それは、俺の意思じゃねぇ。 「そ、そんな目で見んなよな!!」 俺は一体、どんな目でお前を見てたんだよ。 志恩は自分の目元を自分の手で隠して、そう叫ぶ。 馬鹿か、お前は。 そうはっきりと突っ込んでやりたかった。 「はぁー、めんどくさっ」 俺は後頭部に手を回して、重く息を吐きながら自分の席へと戻った。 志恩のあのバカさ加減にも 恋愛の意味不明さにも 全部、めんどくさいと感じてしまった。