愛言葉

「好き。大好き。
　これからもずっとずーっと、好き」







先輩は頬を赤らめて、俺にそう伝えた。


一週間分なのか、いつもより「好き」が多い。





そのせいなのだろうか。



俺の心の中に、温かな光が差し込んできたのは。







「ずっと、好きだからね」







……先輩？



いつもより言葉を重く感じる。


先輩の瞳が、俺の瞳を捉えた。





やっぱり、切なそうな先輩の目。


今にも泣いてしまうんじゃないかってくらい、潤んでいる。





でも先輩は何も話さないから、俺は何も聞けないんだ。