「――る~いくんっ」 今の声は……。 ドキッと反応した心臓と同じくらいの反応の速さに、俺は扉へと視線を移していた。 顔を向けるとそこには、――会いたかった人がいた。 「北村先輩……」 「よかったな、琉生。今日は会えて」 志恩はそう言って俺をからかったが、俺はそのからかいに何も言うことなく、席を立った。 なんでこんなに胸が熱いんだろう。 なんでこんなに…… 「久し振り、琉生くん」 泣きたくなるんだろう。