昼休み。
「今日は衣緒さん来るかな?」
志恩が購買で買ってきたパンを食べ終え、コーラを飲みながらそう言って、教室の扉へと視線を向けた。
「さあな」
「フッ、お前さっきからチラチラ扉見すぎだろ」
「み、見てねぇし」
なんで志恩にはバレバレなんだ……。
俺は弁当を片付けながら、そう言った。
もう一週間。
そんな長い間先輩と会っていない日々が続いた。
先輩と会わなかった一週間は、なぜだかとても長く感じた。
時間が進むスピードが遅く一秒一秒が重く感じた。
ただ先輩が来なかっただけなのに、
まるで世界が変わったみたいに、色が消えたみたいに、
日々にきらめきがなくなったんだ。



