「『確かに』ってことは、琉生お前……衣緒さんのこと待ってたのか?」 ニヤニヤと意味深な笑みをこぼしながら、志恩はそう言った。 そんな志恩の頭を軽くたたき、「違ぇわ、バカ」と呟く。 待ってなんか、いない。 俺はただ、待ってるっていうかいつも来てるから来ねぇなぁって思っただけであって。 決して待っていたわけじゃない。 「でもホントに先輩どうしたんだろうな」 「……」 風邪でも引いたのだろうか。 ちょっと心配だ……。 結局その日、先輩は来なかった。