愛言葉






先輩の笑顔とか、仕草とか、反応とか。




そのひとつひとつに、鼓動が高鳴って


北村先輩の周りに星が瞬いているかのように、チカチカするんだ。







「あのさ、琉生くん」



「なんすか?」





「……よければなんだけど、」





いつになくそわそわしている先輩。


頬をピンク色に染めて、目を泳がせている。







「12月25日、一緒に過ごしてくれないかな?」







12月25日は冬休みが始まる日で、そして、クリスマス。




「予定がなければでいいんだけど!」





クリスマスデートのお誘い、か。


だからソワソワして緊張していたのか。